F-06 株式会社虫秘茶

当社代表の丸岡毅は、京都大学農学研究科博士課程に在籍し、化学と生態学を専門としています。
昆虫の研究を進める中で、葉を食べた蛾の幼虫(毛虫)のフンが華やかな香りをもつ「お茶」となることを発見し、「虫秘茶」と命名しました。

2023年に株式会社虫秘茶を設立して以来、さまざまな地域の植物を幼虫に食べさせることで得られるフンを「虫秘茶」として商品化し、独自の価値を創出してまいりました。

虫秘茶は、葉を食べた蛾の幼虫のフンをそのまま茶葉として使用したお茶で、華やかな香りと独特の発酵感を持ちます。
その香りや味わいは、組み合わせる植物と虫の種類によって劇的に変化します。たとえば、サクラの葉を食べた幼虫のフンは桜餅のような香りと発酵茶特有の風味を有します。
多様な植物と昆虫の組み合わせによるフンの風味の違いに着目し、純粋な嗜好品として確立した例は、世界でも他に類を見ません。

また、競合が存在しないため代替の利かない独自のポジションを確立しており、世界一のレストランとして知られる “noma” をはじめ、世界各国のミシュラン星付きレストランとの取引実績もございます。
世界トップクラスのシェフから香りと風味を高く評価されており、希少性と品質の高さを兼ね備えた高級嗜好品としての地位を築きつつあります。

さらに、虫のフンの生産にあたっては、地域固有の未利用植物を活用することで、その地域の魅力を発信するとともに、耕作放棄地などの地域課題の解決にも貢献しております。

フード
小間番号 F-06
住所 〒6120803 京都府京都市伏見区深草車阪町6-17
オフィシャルサイトURL https://chuhicha.com/
SNSアカウント URL https://www.instagram.com/chuhicha/

製品・サービス

LEPI TRAIL

虫秘茶を原料に使用したスピリッツ “LEPI TRAIL” は、mitosaya薬草園蒸留所との共同開発によって誕生しました。
その名には、「鱗翅目(Lepidoptera=蛾や蝶)」と「Trail=軌跡」という意味が込められています。
昆虫たちが植物を食べ、香りを変化させ、フンとして残す――その小さな軌跡をたどるようにして生まれたお酒です。

LEPI TRAILは、水とアルコール、そしてフンのみを原料とし、フンがもつ植物の香りを限りなくピュアに引き出しています。
今回は、日本一の桜葉産地・静岡県松崎町のオオシマザクラの葉を食べた、日本原産の大型鱗翅目――オオシモフリスズメ、オオミズアオ、ウスタビガの幼虫のフンを使用しました。

サクラの葉に含まれる成分は、幼虫の体内で変化し、華やかな香気と発酵感のある深い味わいを生み出します。
それはまさに「生体内発酵」。幼虫は一種のバイオリアクターとして機能し、葉の香りを別次元へと昇華させます。
こうして生まれた香りの結晶こそが、虫秘茶の本質であり、LEPI TRAILの源泉です。

食べさせる昆虫の選定には、長年の研究と経験によって導き出された最適な組み合わせを採用。
“LEPI TRAIL” には、世界で当社だけが培ってきた「植物 × 昆虫」の知識と美意識が凝縮されています。

フルーティーで透明感のある桜の香りに包まれながら、
生き物たちの静かな営みに、そっと想いを馳せてみてください。

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当社の事業概要を1枚に纏めております。

不純物を取り除く等徹底的な品質管理の上で、フンを茶葉として販売しております。

世界経済フォーラム主催の万博セッションにて、「地球の未来と生物多様性」をテーマに代表の丸岡が登壇しディスカッションしました。
当社エコシステムは世界からも注目されており、さらなる事業発展・社会貢献を目指していきます。